有限会社象屋元蔵さんは、香川県高松市でパンの製造販売から、現在は「おととせんべい」という特殊な製法でのおせんべいを製造販売している会社です。全国ネットのテレビに取り上げられるなど、とても注目されています。ヒット商品が生まれた理由を玉置哲郎さんに聞いてみました。
【ここに注目!】玉置哲郎さんの“なんがでっきょん!?” 【1】商品や社名など、ビジュアルを大切に。 【2】古くからあるものを活用する。古いものの良さを見つける。 【3】遊び心をもって新しいアイデアをドンドン出す。 |
インタビュワー: この「おととせんべい」の、白く薄めの煎餅生地の上に魚介がそのまま潰された形で乗っかっているというビジュアルには、驚かされますね。この工場の香りと相まって、食べる前からなにかを訴えかけられている感じですよ。
玉置哲郎さん: はい。このせんべいでビジュアルの担っている部分は大きいですよ。もともと私は兄のお店でパンを焼いていました。そろそろ自立して、なんか面白いことをやってみたいなと思っている頃、母に「こんなものがあるんだけど」と、このせんべいの話をもらったんです。当然このビジュアルに魅力を感じました。この製法は大正の頃からあったらしいのですが、今に至ってはほぼ絶滅状態でした。それで、そんな幻のせんべいの行く末をすくい上げる(笑)感じで、始めたわけです。
インタビュワー: そうすると、この「象屋元蔵」という屋号は・・・
玉置哲郎さん: いや、深い意味は全然なくてですね、名前を決めようと思ってうちの家系図を広げたところ、江戸の頃の人で「象屋元蔵」さんて言うおじいちゃんがいたんです。その名前を借りました。べつにせんべいを作っていたわけでもなんでもなく、何をしていた人かも知りませんが。
インタビュワー: ほほー、面白すぎますね。しかしそんな遊び心いっぱいの屋号とは裏腹に、伝統的製法に徹してクオリティを保ち続ける玉置さんの姿勢が、このせんべいに出ていますよね。
玉置哲郎さん: とにかく僕は仕事では意外と細かいほうなんですよ。以前パンを焼いていた頃のある日、明太フランスの上に、別のパンのマヨネーズがちょこっと付いちゃって、僕はそれを指でピッピッと払って店頭に出そうとした。そしたら兄にすごく怒られましてね。人様にものを出すときのこだわりというか、そんなのを強烈に感じて「かっこいいなー」と思いました。そのときの体験が、今につながっていると思います。
インタビュワー: なるほど。そのようにいろいろ工夫しながら数年やってこられて気付いたこととか、これからの展望など、ございますか?
玉置哲郎さん: そうですね。実はいろいろと食に関することをやってみたいと思っています。「手軽に食べるモツ鍋店」とか、どうですかね(笑)。 あと、このせんべいって、大きささえ適正であれば、実は魚介以外でもなんでも焼けちゃうんですよ。この機械でジュッとね。だから、ビジュアルの良さも含めて、あっと驚くような良い新具材を見つけたいですね。
●象屋元蔵さんのおととせんべいをお求めになるのはとても簡単です。 【方法1】ホームページから頼む。 URL http://ototosenbei.com/ から注文する。 【方法2】087-861-2530へ直接電話する。 「くにむね事務所の“なんがでっきょん”を見て」とおっしゃってください。 【方法3】直接店に行く。高松市田町に販売店あり。
有限会社象屋元蔵 〒760-0053 香川県高松市田町5-8 TEL:087-861-2530
URL http://ototosenbei.com/
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