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希代のうどんブーム。 「さぬきうどん」は全国的なブランドになっており、今でも多くの観光客が香川県にやってきます。このブランドを支えているのは、大手資本や広告代理店ではなく、まぎれもなく小さなうどん屋さんの日々毎日の小さな積み重ねです。
今回は、庵治舟隠しそばの見晴らしのよい場所で、うどん店を32年間にわたり営業している「味呂」の坪井文雄さんに話を聞きました。
ごちそうさま!
インタビュワー: よい景色ですね。窓から屋島がよく見えますね。
味呂 坪井文雄さん(以下、坪井さん): 屋島の手前に見えるのが、源平合戦で有名な舟隠しです。晴れた日には女木島、男木島、岡山までよく見えますよ。
インタビュワー: 庵治の中でも最高の立地ではないですか?
坪井さん:
そうですね。うちはもともと漁協の近くでうどんの卸をやっていました。せいろにうどんを入れて八百屋さんに持って行ってたんです。しかし流通の仕組みがどんどん変わっていく中で、しばらくは卸とうどん屋とを兼ねていましたが、もう卸ではなりたたないということで32年前ここに引っ越してきました。時代の流れにあわせて、商売をかえたんですよ。
インタビュワー: 「味呂」という名前は、どういう由来なんですか?
坪井さん: 庵治は漁師町ですから、漁場を意味する「網代(あじろ)」の言葉をもじりました。それと味呂という名前には「口」がたくさんあるんです。いい名前でしょう・・・(笑)
インタビュワー: なるほど、こちらのわかめうどんはボリューム満点ですが、口が多いのとも関係あるのかな?(笑) あと、通常の営業に加えて通販で地方発送もやられているとのことですが、個人のお客様が多いですか?
坪井さん: ほとんどが個人のお客様です。 当初は大口の取引もありましたが、不景気の影響で減りました。それに大口となると、交渉上の駆け引きがあるし、どうしても設備面人員面で無理をしなきゃならない。中には「店の名前を伏せて納品してくれないか」なんて話も結構ありました。 でも、僕はそういう仕事をたくさんやるよりも、ホヂボチでよいから味呂の名前を大事にしながらやっていきたいっていう思いが強いですね。
インタビュワー: なるほど・・・坪井さんの仕事観のようなものを感じます。
坪井さん: 私も家内ももう年金をいただく歳になりまして、かといって仕事以外の趣味がないしね。私から仕事をとったら・・・という感じですよ (笑)。この際仕事は生き甲斐とか健康のためにやっているという感が強いです。家族円満の源でもあるんじゃないかな。これからも「味呂」の名を絶やさずにやっていき、お客さんに喜んでもらえたらうれしいですネ。

編集企画:スタジオとみっぺ 平成21年2月13日庵治町味呂にて
▼味呂さんの場所はこちら 高松市庵治町156-35
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